halukaブログ

やっぱり海が好き!

週末ライフ「梅雨の頃、霧雨と厚い雲に覆われながらテイクオフする波待ち気分」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

波打ち際から沖合へ30メートルほど。

 

灰色の雲を映して、

鈍く光った海面を見つめていると、

やがてゆっくりと薄く持ち上がりながら、

平らだった海面が三角形の波の形を描きます。

 

その波の陸側の面。

斜めになったその海面にサーフボードを滑らせます。

 

波の速さに遅れないよう、

パドリングで波をつかまえ、

サーフボードのエッジが波間を切って、

しぶきを上げながら、ぐっと前に走り出したら、

波をつかんだ証しです。

 

両手のひらでサーフボードの両脇を抑え、

上半身を起こしたら、

両ひざを胸元に引き寄せてスタンドアップ

 

サーフィンは、

サーフボードに立てるようになってからが、

楽しくなるスポーツです。

 

スタンドアップして波間にサーフボードを滑らせたなら、

波とサーフボードの速さを体で感じ、

膝を折ってサーフボードに荷重しながら、

サーフボードの行く手を操ります。

 

気がつくと、

サーフボードを押していた波は消え、

平面に戻った海に身を置きながら、

また、もう一度、

パドリングして、沖合30メートルほどに。

 

その辺りでサーフボードにまたがって、

波待ちの姿勢を取れば、

次のターンへの準備ができます。

 

淡々と繰り返される光景は、

波乗り好きが繰り返す仕草です。

 

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霧のように降っている、こまかな雨。

夕方の少し前になっても、その霧雨は続いていました。

 

空は、厚い雲に覆われたまま。

太陽光が射し込めば、

大気の青色を映して、真っ青に輝く海辺も

今はまだ、灰色をして、音無しの構えです。

 

梅雨の時季、ウネリも大きくはありません。

セットの波待ちをするサーファーの後ろ姿も、

そんな夕刻は数えるほど。

 

それでも、セット波が入るたび、

パドリングしてサーフボードを波に当てにいくのは、

その波が、ふたつと来ないことを知っているから。

 

「曇天」というのでしょう。

重たそうな雲を眺めていると、

寄せる波のリズムまで、

テンポを遅らせているようにも思えてきます。

 

ところが、実際にパドリングして、

サーフボードを波間に滑らせに行くと、

波の速さはいつもと変わらず、

アップテンポで白い波が割れてきます。

 

そんな海が恋しくて、

そんな波が愛しくて、

波乗り好きは、海辺に板を持ち出すのでしょう。

 

「いつか晴れる」。

まるで願い事のようなつぶやきさえ、

聞こえてきそうな梅雨の海。

 

天気予報が雨だというなら、

せめて曇りを待ってもみるもの。

天気予報が曇りなら、

隣の席に晴れの日が待っていそうな心持ち。

 

波打ち際から沖合30メートルほどで、

そんな波乗り気分の霧の中です。