halukaブログ

やっぱり海が好き!

新古今将棋道⑰。「温故知新ではないけれど、未来に吹く風を知るには過去に吹いた風のそよぎを知り、向かい風をものともせずに前に進むべしな気分もいいのかな」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

私が師と仰ぐ先生との将棋対局は、先週、

私の勝手な都合でお流れとなり、

私のあがきの駒さばき、あるいは、

もがきの駒さばきを楽しもうと、

間違いなく、

手ぐすねを引いて対局に備えていたであろう師の思惑は、

私にとりましては幸いにも、外れたことになります。

 

とは申しましても、師との日頃の会話は、さすがに師、だけあって、

なかなかに奥深く、将棋対局に及ばない日でも、

師と交わす会話から、「ふむ、ふむ、ふむ…」と、

学ぶことは少なくはありません。

 

たとえば、このような具合。

「僕はね、将棋の本などはあんまり読んだことはないんだけどね、

ある本にね、

『とにかく攻めて、攻めて、

相手が嫌になるまで攻め抜くことが、将棋に勝つコツのひとつだ』と、

そう、書いてあったんですよ」。

(なんだ、しっかり、読んでるじゃないですか…( 一一))

 

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  【写真AC】

 

あるいは…

「先生、私、写真を撮るのが好きなんです。

いつか、世に発表をしてみたいとも思うのですが、

いかがでしょうか?」

「うん、それもいいんじゃないですか。

世には、あんまり冴えない作品も出ていることだし、

あなたもやってみると、いいよ」

(先生、それはつまり、挑戦してみせよと…)

 

考えてみますと、

未来を知る、というようなことは、そうそう容易に叶う技ではなく、

そこに向かって、歩くなり、走るなり、這うなり、

とにかく前に進んでみないことには、

誰にも分かりはしないものかと、そんなふうに思うところです。

 

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  【写真AC】

 

いつ頃からなのでしょうか、時折、

「勝ち組」だとか、

「負け組」だとかいう言い回しを耳にすることもございますが、

そもそも私が、

その概念を理解していないせいもあるかとは、思いますけれど、

それは、どのような姿を指すのか、

今のところ、まだ分かっていない次第です。

 

「どうせ、私なんて…」というような言い回しも、

これは古くから、耳にしたりもいたしますが、

そういう捨て鉢と申しますか、

投げやりは、あまりしないで、

「いや、いや、私は、やっぱり必要でしょう!」と、

それくらいの気持ちでいても、ふだんはそれでいいのかなと、

思ったりもいたします。

 私が断言しても良いのであれば、断言をいたします。

「あなたは、必要です」。

「必要のない方など、いやしません」。

 

なぜなら、「生来、一度もだれにも負けたことはない」

「この先も、一切、だれにも決して、負けることはない」

と、未来のことなど、だれにも分かりはしないというのに、

そう言い切る筋立てが成り立つようでしたら、

それは、その未来は、

光輝く挑戦に満ちた未来だと言うよりは、

もう、何かの線なり面なりが出来上がった、

新鮮さをあまり感じさせない、つまり、

背中から吹く順風に押されて向かう未来のようで、

自分の真正面から、

高々としたその鼻っ面を押しつぶそうと向かってくる、

逆風の嵐に立ち向かう未来とは、

少し違うのかなあと、そんなことを思うのです。

 

こういう言い方は、きっと、言い過ぎなのだろうなと、

反省もしながらの拙文ですが、

私の師いわく、

「若いころね、学生だったころ。

2月は寒いかなんて、そういうことは、なかったね。

近場にね、深い森があってね。

その森を下駄でね、がらがらがらっと、歩くとね、

あったかくなって、寒くなんてなくてね、

あっと言う間に、そこに着いたものですよ」。

 

「ふむ、ふむ、ふむ…」。

先生、私も、がらがらがらっと、歩いてみることにします。

 

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