halukaブログ

やっぱり海が好き!

進め!俳句ビギナー㉔。「青空に緑が浮き立つ風景に『俳文』を想う。季語集をめくりながら日常が包んで育む情愛を探してみる」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

初夏の青空に木々の緑が浮き立って見える季節です。

 

俳句に触れる中で、

「俳文」というエッセイに出合うことがあります。

 

俳文とは、簡潔に言えば、

「そこに詠まれた俳句の背景」と考えると、

分かりやすいと思います。

 

どんな心象風景が、どんな自然景観が、

どんな世相風俗が、どんな生活習慣が、

その俳句を詠ませたか。

その俳句に秘められているのかを綴る散文、

あるいは、随筆と呼べば似合うでしょうか。

 

「俳文」と「俳句」を合わせて観賞することで、

詠まれた俳句の自分では気づかなかった趣きを

あらためて感じ取ることができます。

 

では、「なぜ、そうした俳文が求められるのか」。

「字余り」「字足らず」という表現方法もありますが、

俳句の最も分かりやすい特徴は、

五・七・五の語調で基本的には詠む、

という点でしょう。

 

俳句が、

「世界で最も短いポエム」とも呼ばれる理由はそれで、

わずか、17文字で表現された世界観は、

文字数が少ないがために、

言葉選び次第では、

詠む人、聞く人によって、

詠み手の気持ちと、

その俳句を観賞した聞き手の感想が

必ずしも似通うとは限りません。

 

「俳文」は、その溝を埋めるかのように、

17文字に秘められた、と申しますか、

17文字から零れ落ちそうになる心象や風景を、

補うような働きもして、

俳句の味わいをまた、深めてもみせます。

 

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そんな「俳文」も頭に描きながら、

季語集をめくっては閉じる、

また、

めくっては、閉じるという、

相変わらずの私の俳句づくりです。

 

夏の初めの頃を迎えて、

それらしい俳句を作り、俳文を練ってみようと、

海辺を想い、

川辺を想い、

森や林を想う日々。

 

街並みや街路樹が映す景観、

季節の風物詩や旬の味など、

五感を呼び覚ます機微が、

俳句の世界にはあるように感じています。

 

俳句教室で、

「俳句は日常を詠む」と習い、

同時に、季語の魅力に片思い中の身です。

 

そこで、俳句を詠もうとしますと、

日常の風景に五感をめぐらせて、

そこに包まれた感情をくみ取って、

似合う季語を落とし込むか、

それとも、まず、

季語集の中から気になる季語を見つけておいて、

その季語に似合う風景を思い起こすか…。

 

そんな具合でおりまして、

季語なくしては、俳句にあらず…という勢いで、

手元の季語集をめくったりもしていますが、

結果はまあ、似たり寄ったり。

 

5月も下旬に入り、

梅雨も間近な6月に手が届きそうです。

「心で詠む」とも言われる俳句。

ありきたりだと思っていた日常に、

実は、

思わぬ感動や感嘆、

心の潤いや喜びが潜んでいたりもするものです。

 

青天に向かって、緑の枝葉を伸ばす木々。

その隙間を吹き通る風。

枝葉がつくる木漏れ日で憩うひととき。

そんな季節がめぐっています。

 

俳句という、

「17文字の短い “詩”」 に込めた思いを気ままに綴る

“俳文” にチャレンジしてみませんか。

日常が包んで育む情愛を探して。