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やっぱり海が好き!

進め!俳句ビギナー⑲。「春候。俳句を詠んで、その光景や心情を書き綴る俳文に季節感を映し込むなら、季語のひとつは『夏近し』」の巻。

こんにちは、halukaです。

 

俳句を詠んで、

その場面を解説したり、

その心情を書き綴る、「俳文」という名の散文が、

俳句の分野にあります。

 

「ふだん、気にも留めないささいな事象を、

どう気に留めるか」、という、

私のような無粋派には、

なかなかハードルが高い難題なのですが、

その散文は、

俳句の味わいのするエッセイ、といった趣きで、

詠み手の心象なり、

折々の季節感なりが伝わって、

朗読を聞くほどに、

心を解かれる思いがします。

 

先日も、シリーズ「進め!俳句ビギナー」で紹介しましたが、

4月を言い表す季語に

「春惜しむ」という表現があることを知りました。

 季節を追うように、

「夏近し」という季語も4月を言い表す表現としてあり、

実はこれ、なかなか、気に入っています。

 

進め!俳句ビギナー⑯。「過ぎ行く春を惜しむ『惜春』。東から吹く海辺の風はほのかに暖かく、西に望む稜線は『別れ霜』の頃、鮮やかに映える緑でリフレッシュ」の巻。 - halukaブログ

 

サーフィン好きの端くれとしましては、

「夏近し」…と聞くと、やはり、

照りつける太陽光や光る海面が目に浮かんで、

寄せる白波、そよぐ潮風が待っているぞと、

気持ちは華やぎます。

 

4月の季語としては、

「春深し」という言い表しも最近知り、

その言葉が意味するところの

「春が盛りを過ぎる」という感覚に、

春でもなし、夏でもなしという、

季節の微妙な移ろいを感じます。

 

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  【写真AC】

 

4月の季語のお気に入りをもう一つご紹介するなら、

「残花(ざんか)」。

「散り残った桜の花」をそう呼ぶと言い、

その言葉の響きの可憐さに、

「春惜しむ」という心情が重なる気がします。

 

二十四節気でいう、

今年、令和2年(2020年)の「立夏」は、

来月5月5日(こどもの日)です。

 

道理で4月の季語も、

「春深し」

「春惜しむ」

「夏近し」とくるわけです。

 

5月に入ると、

立夏」はもちろん、

「初夏」

「牡丹(ぼたん)」と、

季語もたちまち、

季節の色合いの鮮やかさを増します。

 

想像だけでも膨らませて、

季節の味わいを手探りしながら、

毎日を過ごしたいと思います。

 

付け加えておきますと、

「更衣(ころもがえ)」も5月の季語にありますので、

そろそろ準備を、という方は、どうぞ、お忘れなく。

 

新型コロナウイルス感染の阻止・防止のため、

「密閉された空間」、

「密集する場所」、

「密接な接触」の「三密」を避けましょう、

「人混みを避けましょう」と、

呼び掛け、要請が続いています。

 

新型コロナウイルス感染症の治療・防止のため、

医療・福祉や、そのほかの多くの分野で、

ご尽力なさっている皆さま、

どうぞ、ご自愛ください。

 

病床にあって、ご快復を心待ちになさっている方、

そのご家族へ、

心よりお見舞いを申し上げます。

 

新型コロナウイルス禍の一日も早い終息を願っています。